さよならマエストロ7話・8話・9話ネタバレ

響は天音のバイオリンが上達していることを誉めました。しかし天音はどこか浮かない様子でした。天音から師匠(俊平のこと)は、響がもしも音楽以外の夢を、例えば水泳の夢を叶えたいと言っていたら怒ったのかと尋ねられ、響は、どんな夢でも背中を押してくれたと思う、と答えました。天音は、海がアレンジしたキラキラ星を弾いてみたいと言いましたが、響は難しい旋律があって無理だと思うと答えました。天音は密かに練習を始めました。
古谷が俊平に四国の学校から仕事の依頼が来たことを伝えましたが、俊平は、時刻表出身で、18歳の時に実家を飛び出して以来1度も帰っていないことを明かして、その仕事には乗り気でない様子です。古谷は、それって家出中?と驚きと呆れが混じった反応をしました。
蓮は、昨年落ちた仙台のオーディションに再度挑戦するとのことでした。海がワイルドカードのエントリーに必要な映像を編集してくれました。
次の日、響は志帆に俊平へのドイツからのオファーのことで相談していました。そこへ俊平が帰宅し、更に鏑木がやって来て俊平に返事を催促しました。俊平はオファーは断って欲しいと告げました。鏑木が理由を尋ねると、俊平はこの町でやりたいことがあると言いました。鏑木は、5年前にいったん指揮者を辞めてからせっかく復帰したのにこんなチャンスはもうこないかもしれないと食い下がりますが、俊平はそれでも構わないとオファーを受ける気はない様子です。鏑木は残念がり、最高の舞台で最高のオケとかけがえのない音楽を作ることができる。宝物のような時間を与えられることのできる特別な人が夏目俊平なのだと言い、更に、俊平と同じ夢を見て二人三脚でやって来たのに勝手に辞めてしまったときの僕の気持ちがわかりますか?と詰め寄ります。俊平さんは皆のことも裏切ったのだと言い残して、鏑木は出ていきました。志帆が追いかけて、自分も同じ思いだ、才能があるのにそれを然るべきところで発揮しない人にはイライラしていると言いました。
天音がバイオリンの練習をしているのを白石一生が見つけました。天音は、父親の言うとおりの大学に行くためにここに来たはずだと指摘されたのに対して、音楽をやりたいこと、父親についてきたのは好きで来たのではなくて、母親が姉しか見ていなくて、2人から無視されるよりは1人に無視されるほうがマシだからだと言い返しました。しかし、しているはバイオリンを返してくるように言いました。
天音は俊平の家にバイオリンを返しに行き、出てきた海にバイオリンと楽譜を押し付けて帰ろうとします。海がもしかしたら父親に反対されたのなら関係なく自分のやりたいことをすべきだと言いました。天音は、キラキラ星をくれたのに、自分には無理だと言いその場を離れました。
その夜、うたカフェで二朗が倒れました。翌日は二朗のライブが控えていましたが入院してしまいました。大輝から相談を受けた俊平は五線譜を手に考えました。
病院では鏑木が二朗のお見舞いに来ました。鏑木は、自分が俊平のマネージャーをクビになったことと言い、ヨーロッパで俊平を見たときから俊平のマネージャーになろうと思ってやってきたが、フラレてしまったと言いました。二朗も、自分はクラリネットに取り組んだものの楽しかったのは最初の3日だけで全然上達しなくてサボってばかりだから神様はちゃんと見てて爺には舞台をくれなかった。でも、フラレ続けても楽しかった、と身の上話をしました。
その時、外から音楽の音がしました。鏑木が車椅子を借りて二朗を連れていくと、俊平がいて、77歳のバースデーライブへようこそと言いました。二朗はクラリネットでアマポーラを演奏しました。
演奏が終わるとしなくては鏑木に、君と多くの夢を叶えられた。僕の夢はここにあるのだと言いました。鏑木は、自分は永遠に俊平のレポレッソだからついて行きますと答えました。

俊平はドイツからのオファーを断りこの小さな町に何かを見いだしている。天音の苦難は打開されるのか、晴見フィルはもう無くなってしまったのか。志帆の本音はどうなのか。気になるところばかり。

 

さよならマエストロ8話ネタバレ

二朗のライブが終わった後、響は天音のことが気になっていました。打ち上げの誘いにやって来た大輝を誘って、海に教えてもらった天音の住所を訪ねると、そこは市長の家でした。驚いた2人はチャイムを押せずにいましたが、ちょうど市長が帰宅しました。市長は自己紹介した響にむかって、「お父様に伝えてほしい。娘が世話なったがこれ以上は無用だと」と真顔で言い放ちました。
俊平家族が夕食のおでんを食べています。俊平は天音が市長の娘だと聞いて驚きました。天音の楽譜を見たときに細かな書き込みがあったのを見て響が助けてくれていたと察して嬉しかったと告げました。
そこへ、志帆と鏑木が帰宅しました。俊平は志帆に高松に帰ることにしたと言い、海や響は祖父母の思い出はほとんどない様子でした。志帆は俊平は勘当された過去があると言い、せっかくだから皆で行こうと提案し、俊平も賛成しました。
その後、志帆のアトリエで古谷が俊平の帰省について話をすると、志帆は古谷にお願いがあると言いました。
響は天音を呼び出し、天音から俊平に返すよう頼まれたバイオリンと譜面を渡して、止めるなら自分の意思で返すよう言いました。
帰省の日、響が集合場所の駅に行くと、志帆から連絡があり、自分と海は行けなくなったと告げられました。
俊平と響は実家に着きましたが、俊平は呼び鈴をなかなか押せずにいました。仕切り直しすると言い出したとき、父親の行彦が帰ってきましたが、2人を無視して家にはいってしまいました。響がごめんくださいと玄関を開けると母の裕子が気付き、懐かしそうに話をしました。俊平が野球少年で甲子園でエースになると期待されていたことを聞いた響はびっくりしました。裕子はオーケストラのメンバーも高松に来ていると聞くと、「おもてなしせないかんやろ」と張り切りました。俊平が行彦のことを心配したら、裕子は朝まで飲んでくるだろうと言いました。
古谷、大輝、蓮、瑠季、菜々がやって来ておもてなしの会が始まりました。すると、玄関のチャイムがなり、現れたのは海と天音でした。俊平は天音に向かって「親がどれだけ心配するか、」と言いますが、それを聞いた響は「あなたがそれを言う」とツッコミを入れました。親に電話しなさいと言っている最中、天音の父親から電話がかかってきました。俊平は天音から替わり、明日必ず自宅へ送ると話しましたが切られてしまいました。
俊平の父親の行彦は野球の強豪高校の監督で俊平は小さい頃から野球をやっていて二人三脚で甲子園に出てプロになるのが目標額だったが、ある日、隣の家から聞こえてきたバイオリンの音に感動して、毎日聞いていたが思いきって話しかけた。曲名は新世界の第2楽章ラルゴだった。その相手がシュナイダー先生で、ノイエシュタット交響楽団の演奏するレコードを聴かせてもらったとき全てが変わった。シュナイダー先生から貰ったノイエシュタット交響楽団のコンサートのチケットを持って、その日は甲子園の予選だったが家出して東京へ向かった。だがチケットをなくしてしまい途方に暮れたとき、通りすがりの人がチケットを買ってくれた。コンサートに感動した俊平は指揮者になると誓った。帰宅したら父親は激怒してシュナイダー先生のバイオリンをも壊そうとしたので俊平は行彦を殴ってしまった。父親から出て行けと言われて怪我をした俊平がバイオリンのことを心配するのをみたシュナイダー先生はお守りを与え、心のアパッシオナートを忘れなければ大丈夫だと言いました。その翌日俊平は家を出ていきました。
俊平は、そのノイエシュタット交響楽団からのオファーを断っていたのでした。
翌日は行彦の引退試合と俊平は母校で講演でした。俊平は、「情熱を信じてほしい、いつか夢が終わったとしても自分の心が欲するものに夢中で生きた日々は宝物になる」と語りました。その後、オーケストラ部の指導をしました。
引退試合の後、グラウンドに礼をする行彦に俊平は父親の望むむすこになれなくてごめん、でも自分で選んだ道で頑張ると言いました。行彦は帰ってくるな、しっかりやれと激励しました。
東京に戻り、市長が天音を迎えにきました。俊平は天音を認めてあげてほしいと言いましたが市長は聞き入れません。天音はバイオリンでキラキラ星を演奏し、「私は2か月でここまでできるようになれた。自分で自分をを認める。本気で音楽をやりたい。指揮者になる。」と思いをぶつけました。

俊平の過去を知ると、俊平がどれ程の覚悟を持って生きてきたのかが感じられて強いメッセージを感じました。恩師シュナイダー先生の関係するオファーを断ってまで俊平がやりたいこととは何なのか気になります。

さよならマエストロ9話ネタバレ

【音楽合宿】

晴見フィルがワイルドカードを手に入れた。仙台オーケストラフェスティバルに敗者復活で参加できることになった。晴見フィルにとっては、今後の活動を続けるための最後の望みであり、最後の演奏になるかもしれない。しかし、再びみんなで演奏できることに古谷(玉山鉄二)たちは大喜び。けれど、遠征費用も練習場所もなく課題は山積みだ。

その後、瑠李(新木優子)の尽力で、ようやく晴見フィルの練習会場が見つかった。熱海にある保養施設だ。無料で演奏会を開く代わりに自由に施設を使ってもいいという話だった。響(芦田愛菜)も大輝(宮沢氷魚)にキャンプをしようと誘われて一緒に車で現地へ。晴見フィルの音楽合宿が始まった。

そんな折、ドイツのシュナイダー先生から俊平(西島秀俊)に譜面が届く。作曲のアイディアをメモにしたため送ってきた。
その譜面にインスピレーションを受け、俊平は久しぶりに曲作りに没頭する。俊平は晴見フィルの仲間たちとの出会いを元に「晴見シンフォニー」を書き上げたのだ。
手紙も同封されており、俊平は1人泣いていた。そこにはシュナイダー先生が俊平に出会った時、今の俊平と同じ理由があったと書かれてあった。シュナイダー先生も音楽が無意味になった。そんな時、純粋に音楽を楽しむ俊平に出会えたのだ。

そして、響は、音楽合宿で俊平が泣いているのを見つけてしまう。シュナイダー先生の手紙を読み俊平の思いを知った。

*感想
大輝が響をキャンプに誘った時、響は上ずった声で「二人で?!」と言ってしまう。とうとう二人の恋は実るのか?!と思いきや、なんの進展もなかった今回も。やっぱり最後まで友だちのまま終わるのか?!
「晴見シンフォニー」良かったです。みんなとの振り返りがあって楽しそう。

【響の過去】

音楽合宿から帰ってきた、響は大輝に今までの話をする。幼い頃は純粋に音楽を楽しんでいたのに、いつの間にか自分は、父親のようにできない、父親とは違う、父親と肩を並べるために努力しなければと自分を追い込んで行った。
15歳の時、ようやく自分の思うベストを出せたと思った。父親にも褒められると。そんな思いは無惨にも打ちのめされた。父はもっと上を目指せと。心の折れた響はできるだけ離れたくなりホールを逃げ出してしまい事故に遭った。

*感想
ここは今回一番しんどいところ。1話から何回か出てきた事故の場面の謎が明らかに。恐らく勘のいい人ならだいたいこんな展開になるのは想像できたかも。響も誰かに話せて心の荷を下ろせたか。

【父と娘のアパッシオナート】

夕食前、響は帰宅し、ウィーンにいた頃に俊平が響にあてて書いた手紙を全て読んだのち、材料を買いに行った俊平も帰宅する。俊平は響の持っている自分の手紙に気づいた。

響は俊平と向き合った。それぞれに想いを伝えられて仲直りすることができた。最後に、響の幼い頃からの約束、一緒に演奏して、最終回へと進む。

*感想
最後は本当に涙する場面でした。二人で演奏する姿はとても楽しそうでほほえましかった。2階で泣いてた海君も可愛かったなあ。
ウイーンの栗も美味しいのかなあと思いました。

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