虎に翼1話あらすじネタバレ

舞台は昭和6年、1931年の東京。女学生の猪爪寅子は母親・はるの勧めで気乗りのしないお見合いを続けていた。母・はるは家事も家計も完璧にこなす現実主義な母親だった。当時は女学校を出たら結婚し子供を産み家庭を守るのが当然とされていた。寅子は結婚がいいものだとはどうしても思えなかった。
寅子の同級生で親友の花江は寅子の兄・直道との結婚準備を順調に進めていた。
猪爪家には佐田優三という書生が下宿していた。佐田優三は両親を早くに亡くし、弁護士だった父に憧れて大学に通うも高等試験に合格できずにいた。昼は銀行で働きながら夜間は大学で勉学に励んでいた。
寅子は下宿人の佐田優三の夜学に弁当を届けにいった。そこで寅子は東京地方裁判所判事の桂場等一郎と法学博士の穂高重親に出会った。桂場等一郎は日本国憲法公布後に司法省人事課長で、のちに最高裁判所長官になる人物である。桂場等一郎は女性が法律を学ぶことに疑問を持っていた。桂場等一郎は「女性は無能力者だ。結婚した女性は準禁治産者と同じように責任能力が制限される。」という考えの持ち主だった。
穂高重親は女子教育に熱心な法学者で明律大学女子部の立ち上げに尽力した人物である。授業が終わった後、寅子は穂高重親に自身の考えを話した。寅子は「私が漠然と嫌だと思っていたこと全てにつながる理由があったことが分かった」と話した。すると穂高重親は「まもなく女性も弁護士になれる時代がくる」と話し、寅子に明律大学女子法科への進学を勧めた。
寅子は母・はるが実家に帰っている間に内緒で願書を提出した。
母・はるはその事を知ると猛反対した。「法律家になれるかもしれないがなれなかった時はどうするのか」と話し、寅子を将来を心配した。そして「頭のいい女が確実に幸せになるためには頭の悪い女のフリをするしかないの」と説教をした。
寅子は翌日、はると待ち合わせをした店を訪れた。寅子は桂場等一郎に母・はるに明律大学女子部への進学を反対されていることを話した。桂場等一郎は寅子に「君のようなお嬢さんは泣いて逃げ出すのがオチだ。時期尚早だ。」と話した。その会話を偶然聞いた母・はるは激怒した。母・はるは桂場等一郎に「そうやって女の可能性の芽を摘んできたのはどこの誰?男達でしょ。無責任に娘の口をふさごうとしないでちょうだい」と話した。そして母・はるは書店に赴き寅子に六法全書を買い与えた。
こうして寅子は念願の進学を許された。しかし物語はまだ始まったばかり。様々な困難が寅子を待ち構える。

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